『一流の思考にふれる』3月のライオン 4巻の感想

4巻は島田開八段と宗谷冬司の獅子王戦がメイン。
桐島零が研究会、獅子王戦の付き添いを通じて島田八段がどんな人なのかを知っていく。
その研究会で島田八段と桐島零が2人で研究する場面が非常に印象深かった。

戦法を決めて指し始めると桐島零の頭に島田八段の思考が濁流のようにドバドバっと流れ込んでくる。
気がつくと自宅の風呂で溺れかけていた。
A級棋士の思考を長時間受け止めて疲れて湯船で眠ってしまっていた。
A級棋士というのはA級という順位戦のクラスに在籍している棋士のこと。
全体のなかで11人しか入ることができないトップクラス。

この場面が非常に印象深かった。
それは一流の思考に触れることが成長するための近道の1つと思っているから。
成長の過程では伸び悩む時期というのがある。
次のステージに行きたいけど、どうすればいいかわからない。
自分1人の力ではどうすることもできずもがいている。

そういう時に必要なのが頭をかち割ってくれる人。
自分が見えていないものに気づかせてくれる人。
そういう人は今の自分よりも数段上のステージにいる。
そういう一流の人の思考に触れることによって、
自分の殻を破るきっかけを得ることができる。
桐島零も頭をかち割ってくれた島田八段から何かを掴み取ろうと思って研究会に入った。

今は便利な時代になっている。
一流の人と会わなくてもその人の思考に触れることができる。
本や動画、webページなど思考に触れることができる機会がある。
本当は一流の人の側にいることが一番いいけれど…。

たった1場面だったけど、大切なことに気付かされました。