ストーリーに合わせて棋譜を選ばれている 〜 「棋士と見る3月のライオンの世界 なぜ彼はその手を選んだのか」

3月のライオンとは将棋をテーマにしているけれど内容はものすごく人の心を感動させるマンガです。

3月のライオンの中に出てくる将棋はほとんど実際のプロ棋士の対局を元にしていて、どうしてその将棋を選んだのか、どういう将棋だったのかを3月のライオンを監修している先崎学九段が解説してくれました。
7/2(土)先崎学九段 講座 「棋士と見る「3月のライオン」の世界 〜なぜ彼はその手を選んだか〜」

映画化とアニメ化が決定していて、アニメは2016年の秋、映画は2017年に公開される予定です。
先崎九段は映画の監修もされていて、撮影は順調に進んでいるようです。問題がなければ2017年の春に公開されるようです。

棋譜のリンク先でどんな将棋だったかを見ることができるので興味がある方は見てください。

監修の先崎学九段はどんな人?

28年目の棋士。
終始笑顔で朗らかそうな人柄が出ていました。

棋士紹介:日本将棋連盟より

1局目: ◯◯ vs 島田開

すみません、先手のキャラの名前を聞き忘れました…。確か対局者ななと言っていたような…。

元となった将棋は「1993年5月20日 名人戦 米長邦雄 vs. 中原誠

米長さんが4連勝で初めて名人になった時の将棋。
最初の方は有名な将棋を持ってきていたそうです。まだ具体的にテーマを言われなかったけれど、段々と要求が難しくなってきたそうです。

2局目: 桐山零 vs 宗谷冬司(新人王記念対局)

見事な手筋で守りを破る将棋。
先崎九段は
60手目の9四歩が素晴らしいと熱く言ったけれど、一般の人にはわからないということで60手目のシーンは却下されたようです。
代わりに
72手目あたりのわかりやすいシーンが採用されたと言っていました。

元となった将棋は「1991年11月22日 棋聖戦 阿部隆 vs. 谷川浩司

3局目: 桐山零 vs 島田開(獅子王戦)

気がついたら悪くなっていた将棋というオーダ。
無茶な注文だけど、よくもまあそういう将棋を見つけることができるものだな。

元となった将棋は「2007年6月13日 王位戦 渡辺明 vs. 深浦康市

映画のエピソード その1

映画は5分のシーンを朝から晩まで1日かけて撮影することがあるそうです。
目の当たりにした棋士の人たちは
A: 映画の世界の人は頭がおかしい。
B: でも将棋も大概おかしい。1局の将棋を1日かけて指すのだから。
A: じゃあどっちの方がおかしい?
B: どっちもおかしいよ。

となったそうです。
どこかおかしいところがないと突き抜けた結果はでないと思いますが…。

4局目: 後藤 vs 宗谷冬司

プロ棋士が見ていてもどっちが勝つか判断がつかない将棋。
実際の将棋はNHK杯での将棋。NHK杯なので最後の方になると秒読みになる短い時間の将棋。
先崎九段はたまたまこの対局をテレビで見ていてて、本当にどっちが勝つかわからなかったそうです。

元となった将棋は「2010年1月18日 NHK杯 丸山忠久 vs. 三浦弘行

映画のエピソード その2

主人公役の神木隆之介さんは桐山零に本当にそっくりらしい。
そして島田開役の人もかなりそっくりらしい。
映画の公開が楽しみ。

会場の雰囲気

こんな感じで大盤で棋譜を並べながら講座はすすみました。

まとめ

制作の裏側をほんの少しですが聞くことができて3月のライオンをもう一度読み返してみたいなと思いました。
他にも対局はあったはずなのでどういう将棋だったか見返してみたいです。
将棋も細かく見ていけば色々なエピソードが潜んでいるんですね。そういうことも考えながら棋譜を見ると将棋をより楽しめますね。

それにしても将棋の棋譜を見ることができるってすごいですね…。